NIKKEI NET のコラム、川本裕子氏の言葉

経営者の仕事とは、畢竟(ひっきょう)、狭量さを捨て、タフネスと敏しょう性、柔軟性を備えた頭で徹底的に考え抜くことに尽きる。
寝ても覚めても経営について考え続けることにより鍛錬された経営思考が、いざというときに大きな戦略判断を客観的に行うことを可能にする。

モノが見えていなくて、どうして意思決定ができよう。
大局観、バランス感、そしてビジネスマインド。
経営者ではなく、コンサルタント出身の氏なればこそ言える言葉か。
むしろ経営者の側からは、一部の成功を勝ち得た人の口からし
こうした真実は語られることがないかもしれない。

島根県の中学校の英語教師・田尻悟郎氏のことば

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060907/index.html

先生に教えられて学んだものは本物ではない。自分の力でつかんだものしか残らない。教師の仕事は、子ども達の心を開き、やる気をたきつけること。

田尻氏は田舎の一教師にこだわり続ける硬骨の人らしい。
教職の世界は何万、何十万人もの人がいながら、「教育者」という
ものさしで見たときに傑出した人が出てこない。
大学はまだしも、高校やそれ以下になると、今度は光が当たらないことも
その一因だろう。
民の知恵を入れる余地がありそうだ。

企業向け業務支援ソフト会社、宋氏のことば。
http://allabout.co.jp/career/careerplanning/closeup/CU20050727A/index2.htm

「上司と部下の関係は役割分担に過ぎない」ことを理解しておく必要があります。相手が上司だから偉くて、自分は部下だから偉くないといった、勘違いを防ぐには「社員旅行」が有効なんですよ。

この人の言葉は正鵠を得ている。
社業と直接関係ない、しかし日本社会や企業の中に潜む問題を、
寸鉄のごとき鋭さで評する。
中国はもとより、日本の歴史的背景をふまえた洞察力も鋭い。
このほど、自ら創業し一部上場にまで育て上げた会社から
名実ともに身を引いた。憎いくらい身の振り方も素晴らしい。

伊藤肇氏の言葉

経営者の力量を見る一つの基準は
「どのような愛人を持っているか」

だそうだ。
人生の連れ合いは、若い時分に見つけることが多いので運もあるだろうが、
人を見る目が備わってきてから作った愛人はその人物の鏡と言えるから、ということらしい。
ただし老境に入ってからの愛人はダメとか。

それなら、見る目が備わってから見つけた伴侶にも同じことが言えるはず。
晩婚化が言われて久しいですが、あせらず、素晴らしい伴侶を堂々と探そうではありませんか。

あ、あと愛人については、社会の公器たる上場企業の経営者の場合には
いろいろ注意が必要らしいです。某所で聞いたところによると。

今日いちばん心に残ったコピー

「もらわなければ一生、使いませんでした」

ツーカーの高齢者向けケータイ。トリセツ不要の簡単さ。
横綱相撲のドコモには、先陣をきって出せる商品ではない。
そのツーカーAUとのブランド統一により、規制が厳しくなるらしい。

7人の敵

西友の対策が十分でなかったことは、既存店売り上げがこの10年で一度も前年比プラスを記録していないことからも分かる。野村証券金融経済研究所の試算によると、2004年12月期の西友の営業資産(店舗)は、ヨーカ堂に比べて0.4年、イオンよりも1年、それぞれ「高齢化」が進んでいるという。


日経ビジネス 2005年04月21日
「赤字の西友に減損の重荷、影落とす店舗投資の空白」


戦っている相手は、外部機関の試算による数字ではなく、競合のスーパーだと
いうことを忘れてはならない、ということか。
債権者、株主対策ばかりに目を向けているわけにはいかない。